自動化に欠かせない制御メーカー シーケンス制御
前回までのお話で、制御盤や制御盤の中身についてお話しさせていただきました。
→「制御盤の中身」を読む
今回はその制御盤の設計の種類についてお話させていただきます。
信号は、青→黄→赤、の順で点灯します。
洗濯機は、洗い→すすぎ→脱水、の順で動きます。
他にも、ボタンを押した階にエレベーターは動きますし、自動ドアの前に立てばドアが開きます。
私たちの暮らしの中には、このように決まった動作を正確に実行する機器がたくさんあります。
これらの機器を正確に動作させるために「自動制御」という技術が活用されています。
この「自動制御」には大きく分けて2つのものがあり、
「シーケンス制御」と「フィードバック制御」と呼ばれます。
シーケンス制御とは
「あらかじめ定められた順番に従って制御の各段階を逐次進めていく制御のこと」
(JIS Z 8116)
と定義されており、先ほどの信号機や洗濯機の一連の動作はシーケンス制御によって、
制御されていることになります。
このシーケンス制御は使用する制御機器によって3つの制御方式に分類されます。
① 有接点シーケンス制御 ・・・ 電磁リレーを使って制御回路を設計します。
接点とは?・・・・例えば「押しボタンを押すことでバネの力により接点が閉じて電流が流れランプが点灯する」など電流を流したり止めたりするときに、開いたり閉じたりする部分のことです。
特徴
機械的接点なので動作が遅い
接点の摩擦による機械的寿命がある
小電力で大きな電力を動かせる
回路設計や変更が容易
簡単な制御であれば安価
② 無接点シーケンス制御 ・・・ ロジックICを使って制御回路を設計します。
特徴
動作が早い
寿命が長い
回路の小型化が可能
回路設計や変更が困難
③ PLCシーケンス制御 ・・・ リレーの代わりにPLCと呼ばれる電子機器を使って制御回路を設計します。
PLCとは?・・・Programmable Logic Controller の略で、リレーやタイマーを使ったシーケンス制御をプログラムにより簡単に実現できる装置です。
特徴
リレーや配線の量を減らすことができる
専用ソフトウェアが必要
プログラミングが必要
回路の小型化が可能
これらがシーケンス制御と呼ばれるものになります。
弊社ではPLC設計・タッチパネル画面の設計・ロボットティーチング・シーケンス制御・リレー制御・
プログラムのデバックなどソフト面からハード面まで丸ごとサポートさせていただくことができます。
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次回は「フィードバック制御」についてお話させていただきます。