トピックス

ロボットが企業にもたらすメリット~導入事例集 製造業編②~

経済産業省による補正予算を用いた「ものづくり補助金」について、
以前こちらのトピックスで話題に挙げました。そしてその補助金を用いて
実際にロボットを導入した企業の事例を以前こちらのトピックスでご紹介させていただきました。
今回はその第2弾として、様々な業種・作業にロボットが導入された事例をご紹介させていただきます!

経産省が公開している事例集には様々な分野でのたくさんのロボットの活躍が載っています。
実際の現場でどのような活躍をしているのか?日常の業務の中のどんな工程にロボットを導入できるのか?
その具体的なメリットとは?
・・・そんなことをお伝え出来たらいいなと思います。

(参考文献 ロボット導入実証事業事例紹介ハンドブック2016)

製造業編

ロボット導入例③(製造業におけるロボット導入事例①②はこちら
南部鉄器鉄急須の琺瑯工程にロボット導入
南部鉄急須の製造工程において、仕上げ工程はすべて手作業で行われていました。
急須内部に錆止めとして琺瑯引きが行われ、この作業は取り扱いの丁寧さや、
琺瑯濃度の管理に経験を積んだ技術が必要とされ、作業者の育成は容易なことではなく、
誰もが簡単に行える作業ではなかったそうです。
そこで【琺瑯引き】と【余分な琺瑯の除去作業】をロボットにより自動化することに・・・

ロボット導入前 ↓

 

ロボット導入後 ↓

 

 

使用するロボット 多関節ロボット(川崎重工㈱)

ロボットが行う作業
ロボットが鉄急須を取り出す→急須に琺瑯を塗る→余分な琺瑯を振り切る

導入によるメリット
作業に当たる人数が 2人→1人 にDOWN
生産量が   300個→396個 にUP
付加価値として、作業習得が早く、過重労働の低減が実現されたそうです。
*労働生産性    2.64

*労働生産性とは?
労働による成果(付加価値) ÷ 労働投入量(従業員数or時間当たりの労働量)

 

ロボット導入例④
木質系複合フローリングの接着工程をロボット化
体育館用のフローリング製造における【表面材】と【基材合板】を接着する工程に
ロボットを導入。導入前は、作業人員が2名1組となり、基材合板に対して表面材を1枚ずつ手作業で
貼り合わせていた。
この工程における重要な点として、表面材と基材合板を正確に位置制御しながら貼り合わせなければならず、
ロボットの技術面でこの課題がなかなかクリアできずにいたが、*ビジョンカメラと多関節ロボットの併用導入で
自動化が実現した。

*ビジョンカメラ・・・人間の目のように状況をとらえるセンサ、撮像した対象物を認識して判断する画像処理システムなどで構成され、その結果をロボットに伝達する役割をもつカメラです。
(余談ですが、弊社にビジョンカメラと協働ロボットの実物がありますので、模擬動作をご覧いただくことが
可能です^^ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!)

導入前 ↓

 

導入後 ↓

 

使用するロボット 多関節ロボット(三菱電機㈱)

ロボットが行う作業
ロボットグリッパーで表面材を1枚ずつ吸い上げる→ビジョンカメラを併用しながら、表面材を正確な
位置に貼り合わせる→貼り合わせられた仕掛品を堆積リフターにて堆積させる(積み重ねる)

導入によるメリット
作業に当たる人数が 3人→1.3人 にDOWN
付加価値として、過酷作業の代替・支援、安全面の向上が実現されたそうです。
労働生産性    1.57

こちらの導入では、上記のメリットとは別に、単位時間生産数量においては従前より減少して
しまったそうですが、搬送コンベアを含めた当該ライン全体の連携スピードを上げることで解決できる見込み
とのことです。
このように様々なシミュレーションをしていても、実際に導入してみたらメリットだけでなく、
問題点が出てくる場合ももちろんあると思います。しかし、きちんとしたアフターフォローにより、
改善することで解決できることが多いと思います。

こういった産業ロボット・協働ロボットにおける設備コントロールを担うのが我々中村電機
役目です!
前回のトピックスでもご紹介しましたが、相模原市でも産業用ロボット導入に際し、
補助金の交付を受けられる可能性のある制度の申請が8月17日締切で、現在行われています。
(詳しくはこちら
自社での自動化や、産業ロボット・協働ロボットについて
ご興味がおありの方がございましたら、どんなことでも弊社にご相談ください!

 

「既存設備を使いやすくしたい!」「制御盤だけ直したい!」「設計だけ頼みたい!」
そんな時は中村電機へご連絡ください!

ご相談・お見積りは
有限会社 中村電機
042-753-2709(9:00~17:00 土日祝除く)
または当ホームページ内お問い合わせフォームからご連絡ください