トピックス

最短10分で運用開始できる3次元カメラ

これまでのトピックスでもいくつかマシンビジョンシステムについて
お話してきましたが、今回はさらに進化し扱いやすくなったスマートカメラについてのお話です。

スマートカメラとは?
マシンビジョンシステムでは、カメラで撮影した画像データをケーブルを介してPCに転送し、
プログラミングされた機能を実行することが一般的です。
スマートカメラとはカメラ自体にCPUや専用のプロセッサーを搭載し、撮像だけではなく画像処理もカメラ内で行う機能を有し、測定、ワークの検出、カウント、良否判定など単体でマシンビジョンシステムとして機能するカメラのことです。画像処理結果だけをPCやシーケンサに送ることができ、低コスト、省スペースのマシンビジョンシステムの構築が可能となり、スマートカメラは生産設備、品質管理、セキュリティー、交通監視など様々な分野での応用が可能であり、IoTデバイスとして期待が高まっているものの一つです!

先月から販売が開始されたコグネックス社の「In-Sight 3D-L4000」
(公式HPより画像拝借しました)
三次元レーザー変位センサが組み込まれた初のスマートカメラとなり、
自動化された生産ライン上で行われるさまざまな検査を、迅速、正確、かつ費用対効果の高い方法で実施してくれる優れものです。
また、「誰でも使える」というのが特長で、設定がとてもシンプル。プログラミング言語がいらず、グラフィカルなUIと使い慣れたスプレッドシートで設定ができ、画像処理の専門家でない、製造現場の人でも簡単に使うことができるとのこと。通常の3次元画像検査ではカメラとは別にコントローラが必要だが、同製品はコントローラ一体型なのでラインの上部にカメラを取り付けるだけ。設置場所や配線を気にせずに設置でき、これまでは設置から使いはじめまで1・2時間かかっていたところを、同製品では10分程度で使い出すことができるとありました。
10分で使い始められるとは・・・進化を感じます。

自動車やエレクトロニクス、食品、日用品など多様な業界で利用でき、導入例として、EV用バッテリ外観検査やICチップがトレーに正確に載っているかどうかのキャリア検査、食品ではドーナツの数量と体積を認識してバラツキをチェックする品質検査等に使われているそうです。

「誰もが簡単に使える」という課題は、今後どの業界にも自動化の実現が為されるためにとても大切な
ポイントですよね!

 

 

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