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産業ロボット導入の味方?ものづくり補助金

ものづくり補助金というものをご存じですか?
正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」
補正予算を利用し、全国の企業対象に中小企業庁が提供するものです。

”ものづくり”という名称から、工場を持つ製造業が対象に思われるかもしれませんが、
新しいサービスや試作品の開発など、生産向上に取り組むものであれば、
サービス業や小売業などすべての業種がものづくり補助金の対象となります。
生産プロセスの改善に役立つ設備の投資を支援しましょう!という補助金です。

産業ロボットを導入する場合は、対象経費の「機械装置費」や「技術導入費」が該当となります。

この補助金の一企業当たりの上限額・・・1000万円!というビッグプロジェクトなのです。
補助率は、中小企業なら1/2 小規模企業者・小規模事業者なら2/3
令和二年度は二次公募(5/20締切)から、新型コロナウィルスの影響を乗り越えるために、
前向きな投資を行う事業者に対し、補助率を一律2/3に引き上げる「特別枠」も新たに設置されています。
本年度のものづくり補助金の公募は第5次まで予定されています。

 

では、ロボット導入にはどんなコストがかかるのでしょうか?
まずは、ロボット本体。
そして、ロボット本体を各現場で作業させるためのロボットハンドや、ロボットが作業した対象物を
移動させるためのベルトコンベアなどが必要な場合もあり、そういった周辺機器にも費用がかかります。
また、どの作業をロボットに任せたら最適か?どこに配置したらよいか?などロボットシステムの設計や
ロボットをどのように動かすのかを学習させるティーチングなどといった「システムインテグレーター」にも
費用が必要です。

そうなると、全体のコストが1000万円を超えることもあり、複数台導入の場合には
それに乗じてコストがかかります。

しかし、今後の人手不足の問題や、生産性の安定化、人件費の削減などのことを踏まえて、
費用対効果をしっかり算出すると、産業ロボットの導入のメリットを見出すこともできます。

例えばパート従業員3名の目と手で行っていた作業を、ロボットにセンサーを搭載し完全自動化した場合、
ロボット導入の投資回収を3年で実現・・・など、大きなコストがかかる分、その先の費用対効果をきちんと
算出し、投資回収の期間が短くなるほど事業者のメリットも大きくなります。

オートメーション新聞に「産業ロボットを巡る光と影」というコラムがあります。
その中で、この補助金で失敗する企業も存在することが書かれていました。
それは、きちんとしたSIer(システムインテグレーターについてはこちら)に依頼せずに導入した
ロボットが、本来望んでいたシステムにプログラム設計されていないために、現場で役に立たず、
せっかくのロボットシステムが埃をかぶってしまっている企業があるとのことでした。
例として挙げられていた事業者の設備には、なんと6000万円もかかっていたとか・・・
このSIerが出した見積もりには、補助金が出ることを見越してソフトの金額を実際より大幅に高く
見積もられていたそうです。

これではビッグプロジェクトと謳われているものづくり補助金も無駄なものになってしまいますし、
日本の工場自動化も進まず、「ロボット化や生産性向上に力を入れていますよ~」という
アピールのためだけの補助金になってしまいます。
補助金がロボット導入の味方になるかどうかは、ロボットが導入された後、生産性の向上や安定化、
コストカットなど望んでいた効果が表れるか?ということがとても大切です。

そのためには、補助金に応募した事業の審査はきちんとした知識と判断ができる方々が行い、
応募する事業者もきちんと信頼できるSIerに依頼し、丸投げしないなどの努力が必要なのではないでしょうか?

弊社ではロボット導入を協力会社とともにトータルサポートさせていただきます。
導入後のメンテナンスも、お任せください。
疑問・質問は、何度でも納得がいくまでご相談ください!

 

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