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改善のつもりが改悪に?

日本カイゼンプロジェクトの会長、柿内幸夫氏のコラムをよく拝見しており、
納得することが多く書かれているので、今回のお話もその中からお届けいたします。
(元記事はこちら

「改善」とは?
悪いところを改めてよくすること。(goo国語辞書より)

企業の中で、改善作業というものはさまざまなところで行われていると思いますが、
こと製造業となると、この改善作業を繰り返し、より良い品質・より高い効率というものを
得ていくと思います。
ですので、この改善作業というものは、とても重要なものになります。

その中で、「やってはいけない改善」というものがあるというコラムでした。

「この作業を減らしたら楽になる」
「これをやめればひと手間減る」
など、これはある意味改善作業の根幹で、無理や無駄な作業を減らして効率を上げるという、
大切な改善です。
しかし例えばこれが「落下制止用ベルトを装着するとちょっと締まって苦しいので、ベルトはやめよう」とか
「時々しか不良は出ないので、これまでやっていた検査を全数から抜き取りに変えたら手間が減った」など
だったらどうでしょうか?
これは「改善」ではないですよね。
それは改善というものは、安全が前提であり、品質は第一に考えるべきものだからです。
作業側が楽になるという理由で、そこが疎かになってしまっては改善ではなくなってしまうということです。

今回書いたことは当たり前のことのように思われると思いますが、
少し前にあったジェネリック医薬品の睡眠薬混入事故のように、
手間を省いて生産性等をUPさせたことが人の命を奪うというような取り返しのつかないことに発展したり、
会社の未来を大きく変えるものになってしまったり、そういうこともあると思います。
改善は、安全第一、お客様に不利益になるようなことがあってはならないということを念頭に置き、
作業にあたりたいと感じたコラムでした。

 

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