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最新の産業用ロボットを調べてみた

ロボット活用の新提案や最新ロボットの展示などは、展示会などを利用して行われることが多いですが、
昨今の新型コロナウィルスの影響で展示会は中止を余儀なくされ、発表の場を失ってしまっているのが現状です。
そんな中で、ウェブを使った情報発信や、オンライン展示会などを画策している企業もあり、
今後の情勢を見極めてプライベートショーでのアピールを考えている企業もあるそうです。

新型コロナウィルスの影響で産業現場での省人化や自動化が注目される中、
そういったニーズに応える製品の一部を紹介する記事を目にしたので、
その中から2点、中型・大型ロボットに当たる産業用ロボットについて掘り下げて調べてみました!

まずは「ナチロボット」を手掛ける株式会社不二越が開発した中型ロボット【MZ25】
ナチロボットは2013年に軽量でコンパクトな7kg可搬の「MZ07」を開発、その後も
1~12kg可搬のMZシリーズを開発し、今回は高速で高精度というMZシリーズの特徴を活かしたまま、
最大可搬質量25kgのタイプを開発。アームのリーチは1882mm、170度回転可能と動作領域が広く、
公式カタログによる活用例として、マシンローディング・マウンティング・ピッキング・バリ取りなどが
掲載されていました。

手首は中空の構造で、ロボットハンドなどのエンドエフェクターへの配線や配管を内蔵可能なので、
周囲に引っかかる心配もない。
*IP67相当を標準装備し、防塵防滴仕様になっている。

*IP67とは?・・・IEC、JISが定める規格で、粉塵が内部に侵入せず、
水深1mの水中に30分浸漬しても内部に浸水しないという規格

制御装置も小型で省スペースで配置できるため、工場のレイアウトの自由度が上がり、
改良型のティーチペンダントを搭載し、文字なども見やすいとのこと。

高性能なロボットに付随する制御装置が大きすぎて邪魔!なんてこともないわけです。

もう1点のロボットはデンソーウェーブが開発した垂直多関節ロボット【VM/VLシリーズ】
”2019国際ロボット展”でも展示されたこちらの中型・大型ロボット。
VMシリーズがアーム長1506と1804mm、最大可搬質量25kgの中型ロボットで、
IP67規格を備え、防塵防滴に優れている。前者のロボット同様機内配線・配管が可能で、
カメラやセンサーなどを省配線でロボットアームに装着可能。

VLシリーズがアーム長2503mm、最大可搬質量40kgの大型ロボットで、
大きく思い箱を積みつけるパレタイジングや検査・移載・搬送・梱包などの活用例が挙げられています。

大型タッチパネルで操作性の高いティーチングペンダントは、ロボットティーチングのみならず、
ソフトウェアをインストールすることでプログラミング用PCとしても活用できるのだとか・・・

一般的にはドライバーと一体化したコントローラーをロボットメーカーが専用開発するものですが、
こちらのシリーズに採用されるロボットコントローラーは「RC9」という、
ドイツの企業(ベッコフオートメーション)と共同開発したもので、
ベッコフの産業用PCにデンソーウェーブが開発したソフトをインストールして制御します。
これにより、自由度の高いロボットシステムを構築でき、顧客それぞれのさまざまなニーズに応じた
システムの構築が可能になる。

ロボットを導入するだけでは、工場の最適な自動化にはなりません。
それぞれの生産現場ひとつひとつに合ったシステムの構築をしなければ、
ロボットの力を最大限活かせないのです・・・
そういった工程を、少しでも容易に、そして工程数を減らし導入費用を抑えるということが
実現できるように各社さまざまな開発をされています。

総務省によると、15歳~64歳までのいわゆる働き盛りの生産者人口の割合は59.7%で、
昭和25年と並び、過去最低を記録したそうです。
人手不足が今よりさらに深刻になる未来に向けて、「自動化」について現実的に考えてみては
いかがでしょうか?

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