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ベテランの点検技術を組み込める装置

製造現場の異常状態を監視する機器の一つである「絶縁抵抗監視機器」が
オムロンから新しく発売されました。
どの業種の、どの作業にも共通することですが熟練者とそうでない者の作業のバラつきというものは、
どうしても生じてしまう問題かと思います。
その部分を補うための自動化というものは、効率的なものと感じます。
しかし、熟練者の技術やノウハウを組み込むことは一筋縄にはいかないものもあるかと思います。
異常をいち早く察知しなければいけない点検作業においては、点検者によってバラつきがあることはよくないことですよね。

この絶縁抵抗機器というものは、製造現場の異常を監視するためのものですが、
まずは「絶縁抵抗」って??という部分から・・・

「絶縁抵抗」とは??
どれだけ電気を通しにくいかを表すものです
電気は必要なところへ流れ、不必要なところへは流れないようにしないといけません
例えばおうちの家電の電源コードはコードの被覆が電気を通さないものであるために、
わたしたちが手で触れても感電することはありません
このように、電気を通しにくいものを「絶縁体」と呼び、絶縁体は「絶縁抵抗が高い」と表し、
逆に電気を通しやすいものは「導体」と呼び、これは「絶縁抵抗が低い」ということになります
この部分を数値化したものが「絶縁抵抗値」というものになり、単位は「MΩ(メガオーム)」で表します

この絶縁抵抗値には法的基準があり、下回るとその電線や機器は
感電や漏電の危険があるため、使用してはいけないことになります。

初めは基準を満たしていても、劣化により徐々に電気を通すようになってしまう場合もあり、
製造現場の異常状態を監視する点検作業は重要なものになります。

ここに使用される「絶縁抵抗監視機器」ですが、従来の手動計測では測定者や測定条件により
バラつきが発生しやすかった問題点を今回オムロンが発売した機器では、
熟練保全者が行う点検作業のノウハウを機能に取り込み、自動で計測、サーボモーターなどの絶縁不良の
検出が可能になるそうです!
計測工数の削減やわずかな異常の検知も可能になり、通信機器の搭載により、
遠隔地からリモートで絶縁抵抗の劣化傾向を監視し、突発故障の防止にもつながるとのことです。

(オムロン社より画像拝借しました)

感電・火事・故障を防ぐために必要な監視工程の自動化についてのお話でした!

 

 

 

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