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IoT活用が現場改善の鍵になる

先日インターネットで読んだ記事が興味深い内容でした。
「カイゼンは罰ゲーム?」(出典元 MONOist

製造現場において、現状の把握から今後の改善へつなげる”改善活動”は
当然の作業として定着しているのではないでしょうか?
出典元に載っていた現場の声として、
・通常業務が忙しい中でのデータ集計や改善報告など面倒である
・データ集計や分析を誰に担当させようか?
改善活動はやらなければいけないがとても煩わしいもので、
一種の罰ゲームと化している現状・・・というものがあったというもの。

改善活動とは
①改善ポイントを絞る
②その作業等においてのデータ収集
③目標を設定
④現状を把握し、改善に向けて内容を検討し改善を実施
⑤活動報告これを繰り返し目標の達成させる
という活動が挙げられます。(もちろん他の方法もあるかと思いますが・・・)
これに加え、活動報告を行う場などもあるかもしれません。

これを通常業務の中で行うのですから、担当する部署の方々は”罰ゲーム”と捉えられても
おかしくないと思います・・・

ですが、この改善活動は生産現場において生産性の向上や、
品質管理の面においても必ず必要であり、欠かせない作業でもあります。

そこでこの問題の解決策として「IoT」の活用が大いに貢献するのです。
(IoTに関してはこちらの記事から)

以下は出典元の企業による改善活動の一例です↓
【従来の調査方法】
・対象機器に担当者がへばりつき、管理表に生産個数や停止時間の測定結果などを手書きで記録
この際、一人で複数台を担当する場合は不具合等起こった時間をその時間通りに記録することが難しい。
↓これによるデメリット・・・
・記入漏れがあるなど、データの信頼性に欠ける
・担当者の負担が大きい(なのにデータの信頼性に欠けるのだから労力の割に合わない・・・)
・さらに監視される作業者側に立っても記録を取られる緊張からパフォーマンスに差が出るため、
その緊張下での作業を基準値としていいのか??という問題が生じる

改善活動をサイクル化するためには、ラインをストップしミーティングを行い、次々と改善アクションを
行うことが必要だが、作業内容を分析して掲示するために手書きのデータを計算してグラフ化する・・・などと
いった作業を毎日行うことは到底できなかったそうです。

そういった問題が解決に向かったのは、
【人には付加価値の高い仕事を】
ということを訴え、付加価値の低い仕事に対しては”自動化”を進めていくことを進言した社員さんが
いたから。
IoTを活用し、リアルタイムに自動でデータを取得する取り組みを開始し、
現状把握の部分を機械に任せ、人は改善活動そのものに集中しようという流れになったそうです。

【IoT導入後の調査方法】
・磁気センサーや光センサーを活用し、製品が出来上がる時刻を記録することで
生産数・停止時間・サイクルタイムを取得できるようにした。
そして、データは自動でグラフなどに見える化され、表示される。
↓これによるメリット・・・
データを収集するための人員を他の仕事に充てることができ、負担が大幅に軽減された。
自動記録によるデータのため、信頼性が高い。
これまで気づかなかった改善点に気づくことができ、改善活動が幅広く行えるようになったそうです。

データ収集とデータの可視化を自動で行えることにより、毎日ミーティングを行えるようになった。
これは今まで”罰ゲーム”ほどの間隔であった改善活動が、
必要な目標を積極的に前向きに考えるようになるという風土をも作り上げるきっかけになります。

 

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